竹井10日『彼女がフラグをおられたら』講談社 2011を読んで

今さら「竹井10日が書いたラノベがあったんだ…」ということに気がついたことと、その著作の『彼女がフラグをおられたら』がアニメ化されるということで、アニメを見る前に原作を読んでおこう…アニメだといろいろとはしょらざるを得ない部分があると思うので…ということで読んでみました。

私の竹井10日の中のイメージは秋桜の空にしかなくて、当時…もう十年以上前な気がしますが…とても楽しかったというか、んーと、泣いたかな…、すごく楽しくてうるうるきたイメージがあります。

さて、感想を一言で書くと、秋桜の空にと何もかわっていなかった…です。
キャラクターでいうとおねえちゃんこと菊乃さんは秋桜の空にのお姉さんと一緒でした。
恐らく人を選ぶであろうキャラクター同士の突っ込み具合と、会話の間にその会話にされる解説…例えば、 おねえちゃんこと菊乃さんは主人公の颯太にだだ甘でベタベタなので、主人公がそのだだ甘具合をなんとかしようとする場面です。

「僕らももう子供じゃないんだし、あんまり変にベタベタするのもよくないんじゃないかな……」
「あっ……!!」
颯太がフラグを折りにかかる言葉に、菊乃がハッとなる。
「お姉ちゃん、分かっちゃった!」
分かってくれたようである。
「颯くん、好きな女の子の前でいい格好したいんでしょ~?」
分かってくれてはいなかったようである。

終始こんな感じで、意志疎通ができているのか出来ていないのかよくわからないキャラクター同士の掛け合いとそれに対する突っ込みで8割方できています。

この掛け合いが楽しいと思うか、そう思わないかが買う買わないの分岐点だと思いますので、可能であればさらっと立ち読みしてみることをお勧めします。

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