川原礫著『ソードアート・オンライン プログレッシブ002』を読んで

ソードアート・オンライン プログレッシブ001が面白かったら安心して楽しめると思います。

私はアニメを見て「ソードアート・オンライン」面白いなあと思った口であると共に、アインクラッド編は死んだら終わりという緊張感があったけれども、フェアリィ・ダンス編はその緊張感がなくなってイマイチという感想を持った人です。

ソードアート・オンライン プログレッシブ002では対人戦?があるのですが、その死んだら終わりという条件があるので、ドキドキしながら読みました。この年になってドキドキもないだろうとかある気もしますが…

キリトさんとアスナさんの軽妙なやりとりも健在で、とても微笑ましいです。

次に本が出るのは1年後でしょうか…楽しみに待っています。

広瀬 隆雄著『MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法』を読んで

Market Hackの著者の本です。

Market Hackを購読している方にとっては大半の内容は復習になりますが、「あー、そういえばそうだったなー」と思い出すこともあります。
Blogを読み返す…というか、どこに書いてあったっけなーとBlogを探すよりは、一冊お手元にあった方が、知りたいことをさっと探せていいんじゃないかなあと思います。

私はいわゆるインデックス信者です。
Market Hackにはインデックス投資の弱点が書かれています。

インデックス投資の弱点は「マーケットは長期で右肩上がりである」ことを前提にしている点です。
(中略)
チャールズ・エリンやジョン・ボーグルなどがインデックス投資を提唱した時代は、マーケットにとってとりわけ幸福な時代だったことを忘れてはならないと思います。

私は個別株は持っておらず、ETFもしくは投資信託だけを持っています。
現在のポートフォリオは国内株12%、先進国株28%、新興国株24%、海外債券8%、定期預金28%です。
投資…らしいことをはじめたのは2005年で、そこからETFや投資信託を少しずつ買っていきました。
結果、どうだったかというと…

騰落率は、投資に投下したお金に対してどの程度上げ下げがあったか、例えば100万円の株があって110万円になったら10%です。
騰落率(年率)は、騰落率を年率換算したものです。例えば、100万円の株があって2年で110万円になったら、騰落率は10%ですが、騰落率(年率換算)は4.88%です。

ご存じの通り、2005年以降、リーマンショックだったり、東日本大震災があったりしました。
2005年から2013年までインデックスに淡々とお金をつぎ込んでいった結果、アベノミクスのおかげて、騰落率(年率)が2%になりました。もしアベノミクスがなかったら…今でも騰落率はマイナスで、つまり「新生銀行1.7%5年物の定期預金に全力で預ける」のが最適だったことになります。

※ちなみに、職場の私の同僚は同じくらいに2005年から新生銀行1.7%5年物に全力で預金を突っ込んでいました。2013年にすべて満期を迎え、さて、どうしたものか…と悩んでいました。まあ…そうですよねえ、仕組み預金でもない限り利率0.5%いけばいい方ですから…

おそらく、今後もインデックスだけだと資産の保全ができないのではないだろうと思いました。
そこで出会ったのがMarket Hackでした。

Market Hackは投資していない方でも、読み物として面白いです。「ああ、そんな企業があるんだなあ」とか、「エルサレムにはそんな歴史があったんだ…」とか。

インデックスのみだと厳しい現実を身をもって理解したので、次はMarket Hackに書いてあることを実践してみようと思います。

 

夏海公司著『なれる!SE11 絶対?管理職宣言』を読んで

『基本機器保守は本体価格に何%かけた額を年間で支払うの。オンサイトなら20%、センドバックなら5%って具合で』

室見さんがいったこの言葉を私が知ったのは、保守契約に関わる業務をしたときでした。
それまで自分は機器を買うときの値段しか知らなくて、その値段が定価よりすごく安くて、なんなのかなあこの値段はと思っていたのですが、保守費用の仕組みを知ったときに「ああ、そういうビジネスなんだ…」と納得したものでした。

さて、そんな業界にいないと分からないネタが盛り込まれているなれるSE!シリーズです。
今回もおきまりのパターン、仕事をおしつけられて、無理難題が発生して、みんなの強力をえて、あーそうくるかーという解決方法で解決される、で安心して楽しめます。

私の職場の近辺は…おそらく本職のSEな方々が多いのですが、近辺の本屋さんにはなれるSE!が常に本棚に表紙を向けて、1巻から最新巻まで並べられているところをみると、間違いなくSEな方々、およびその周辺の方々にはお勧めなのだと思います。私もお勧めします。あー、それ、あるある、あるわー、というネタがたくさん盛り込まれています。

内田明香、坪井健人著 『産後クライシス』 株式会社ポプラ社 2013 を読んで

産後クライシスを読みました。

こちらの本の内容はNHKの公式ホームページを読んで頂くのが良いと思います。
東洋経済オンラインのHPにも本の内容があります。
どちらも本の要約としては十分な量が書いてあります。

この本を鵜呑みにするとよくないですよ、という文書が「産後クライシスを回避せよ」にご用心! – Father’s Eyesiにあります。こちらは本を読んだ後に読むのがお勧めかと思います。

本の概要は

  1. 赤ちゃんが産まれた後、女性は人生の中で最大の危機を迎える
  2. 赤ちゃんが産まれると妻の夫への愛情は非常に低下する
  3. その最大の危機の中での夫の行動次第で、子供が成長した後に夫への愛情の回復度合いがまるで違う
  4. 夫の行動とは、赤ちゃんが産まれた際に、いかに妻と共に家事育児を分担し、家事育児をこなすかである
  5. 仕事が忙しいから家事育児をしないのは費用対効果が悪い、なぜならば家事育児の割合を本の少し増やすだけで妻の感じる金銭的価値は仕事で年収を増やすよりはるかに高いからである
  6. また、人生において最後の砦となるのは家族である
  7. したがって良好な家族関係…妻も夫も互いに愛情を高く持つこと…を将来にわたって維持するためには、赤ちゃんが産まれたときの夫の行動が重要である

というものと理解しました。

産後クライシスと呼ばれるものを完全に回避するのはおそらく無理だと思いますが、それなりにダメージを和らげることは出来ると思いましたので、もしこれから子供が産まれる…な方は呼んでみる価値はあるかなと思いました。

※世界の人口はどんどん増え続けているのに、今の日本で家族を持つということはなんとハードルが高いのだろう…と思います。

2013/01/13追記

育児中の妻に殺意を抱かれないために、夫が気をつけるべきこと。 – ほう太パパの七転び八起きを読みまして、『産後クライシス』 を読んだ後でそえハードルが高い…と思いました…
マイナスを以下に小さいマイナスに持っていくか…しかできなくて、プラスには持っていくことができないんじゃないかと思いました。