スペインに行ってきました。
言語に自信がないのと効率的に観光地を回るために添乗員さんのいらっしゃるツアーでいっています。
スペインは経済がやばくて若年層(16~24歳)の失業率は50%超えとのことです。
そんなスペインですが、世界遺産がイタリアやギリシャと同様に世界遺産が多くあります。
まあ、昔の人はよく使ったもんだと思うものがいっぱいです。
作るのに100年とか長い年月をかけて作られたものや、アメリカ大陸から略奪した金銀を使って作ったものとか、いろいろです。
スペインというと多くのみなさんが思い浮かべるのはサッカー、あとなんだっけ?な感じかと思います。
多分、みなさんが、あー知ってる、というのはガウディ原作?のサグラダファミリアかなと思います。
テレビでは何度も見ているのですが、実物を見ると、
- でかい
- 確かに今でも作ってる
- 生誕のファザードの彫刻がすごく細かい
という感想です。
ガウディが生きているときに作ったのは、地下の大聖堂と生誕のファザードという東側(太陽が昇る方向なのでイエスの生まれたときの様子からが彫刻としてあります。)だけです。世界遺産になっているのは、ガウディが作った部分だけです。
平泉を世界遺産に登録するときも、確かに全体を登録するのは難しかったので、範囲をせばめて登録したと記憶しています。
彫刻には必ずモデルとなった人や植物やらがいまして、人の場合は、どうやったのか知らないのですが、その人から石膏で型を取ったそうです、
また型をそのまま掘るのではなくて、上の方にある彫刻は下から眺めたときに下の彫刻と同じように見えるために、ちゃんと計算して大きく掘っているそうです。
近くで見てもすごいし、遠くから見てもすごいし、まあ…よく掘ったもんだと思います。
ちなみに、サグラダファミリア、あと100年くらい完成しないと思っていたのですが、ガウディの生誕100年にあわせて、あと2026年に完成させるそうです。
あれ?なんでそんなに早く完成するの?というところですが、入場料収入で工事が加速しているそうです。そうなんだ…
中は、外側が完成していないからかだいぶあっさりしている印象です。
まだステンドグラスが入っていない窓が多く明るい雰囲気です。
最終的にはステンドグラスが入って、森のような雰囲気になるそうです。
当時としては画期的な建築手法がとられているそうで、何が画期的かというと、建物が石で出来ているので、重い屋根を柱が支えないといけないのですが、柱だけでは支えきれないので、バットレスで支えるというのが当時の手法でした。
バットレスで支える…という問題を克服するために、ガウディは柱上の方で分岐させて…写真だとちゃんと分岐しているのが分かりづらいのですが、うまく分岐させて、天井の過重を柱でうけて地面に直接伝える手法を編み出したようです。
この柱のアーチをフニクラアーチと呼んでいるのですが、フニクラアーチでぐぐってもネット上にはしっくりくる説明がない気がいたします。
以下のURLの文書がいいかなと思います。
と、ここまで書いて、フニクラアーチは別名で、カテナリーアーチの方が正式のようでした…
以下のURLの文書がいいかなと思います。
- Kameno’s Digital Photo Log: お寺の屋根が美しいのには理由があります
- 重力のかたち–カテナリー:バイオミメティクスによる建築のデザイン4 / A form in gravity-Catenary: architectural designs on Biomimetics4 « Atelier Yukio Minobe 美濃部 幸郎 アトリエ
- カテナリー曲線 – Wikipedia
当たり前ですが建築が大好きな方は、見るとすごい感動するんじゃないかなと思います。
これが今でも建設が続いていることもすごいですし、日本の方がすごい長く関わっていらっしゃるのもすごいなあ、思います。
世界遺産級の何かを作るというのは、現代においては不可能だと思っているので、サグラダ・ファミリアは人間が作っている最後の世界遺産なんじゃないかなあと思います。