2006年8月15日
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)
- はじめに
- 朝鮮に関するレポートは、朝鮮に行く方々が「ある意味ちょっと違ってる人が多い」ので、各々の方が詳細なレポートをあげていること、また朝鮮では決められた場所にしかいけないこと、からレポートは非常に似通ったものになります
- であるがゆえに、レポートを書く気があまり起こらないのですが、折角行ってきたので自分の備忘録として書きます
- 今年はアリラン祭が開催されるはずでしたが中止になったそうですね
- でも本当のところはどうなんでしょう…
- こんなページよりよっぽど詳しいページ
- 渡航先
- 朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)
- いわゆる北朝鮮
- 最近もミサイルを発射して危ないイメージがありますが、行って帰ってこられます
- でも、2006年8月14日現在、中外旅行社によると、ミサイル撃ってきたから渡航はやめるようにとお達しがでてますので、いけそうにないです
- 中国からは普通に入れそうですが
- 日程等
- 2005年10月8日(土)〜2005年10月11日(火)
- 朝鮮労働党創立60周年でアリラン祭をやってました
- アリラン祭は、多分テレビでは見た事がある方が多いと思います
- アリラン祭がやっていれば行ってみる価値はあると思います
- 世界広しと言えどもあれを出来るのは朝鮮以外にない…と思います
- 飛行機
- 10/08 CZ628 成田/瀋陽 13:25発 15:30着
- 10/08 JS156 瀋陽/平壌 17:30発 19:30着 ← チャーター機(ジェット機)
- 10/11 JS155 平壌/瀋陽 06:30発 06:30着 ← チャーター機(プロペラ機)
- 10/11 CZ627 瀋陽/成田 08:30発 12:25着
- ツアー
- 「平壌/板門店とアリラン祭04日間」
- 株式会社マックスエアサービス
- 潰れちゃいました
- 社長の指田さん、悪い人ではないんですが…
- このツアー、最初は最低催行人員が100人と、とてつもない人数でした
- いや、日本から朝鮮に観光に行く方々が年間4桁いかないのに、アリラン祭があるからいって200人とか300人を確保できるはずがない…でしょうに
- ということで、ツアーの人数は確か結局20人くらいでした
- まあ、ここらへんのが指田さんらしい…でしょうか
- 1日目
- 移動
- 中国南方航空にて瀋陽へ
- 瀋陽には日本大使館があって、朝鮮でなんかあった場合にはここがなんとかしてくれる…ような話を聞きました
- ゆえに瀋陽を経由みたいです
- 平壌へは北京から定期便がでているらしいので、そっちの方が安上がりでいいと思うのですが…
- ちなみにツアー代金は20万円くらいです、チャーター機を使うがゆえに高いです
- 中国南方航空の機内食
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- 瀋陽から高麗航空にて平壌へ
- 高麗航空
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- 高麗航空はEUの上空を飛べません、理由は…なにかの基準をみたしていないからだったのですが、あー
- 朝鮮に観光に行くと、個人でいってもグループでいっても最低2人の朝鮮のガイドさんがつきます
- 個人で行った場合、運転手1人、ガイド1人がつきます
- まあ、そういうもんです
- ちなみに勝手にどっか行くと怒られます
- 空港
- 空港でパスポートと携帯電話を預ける事になります
- 心配でしたら携帯を持っていかない方がいいでしょう
- 心配することはないと思っていますが
- 夕食
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- 食事は朝鮮料理…というか、韓国料理でしょうか、と同じなんだと思います、同じ民族ですし
- 2日目
- 移動
- バスで高速道路を使って板門店へ
- 高速道路…、そうですね、高速道路です
- 平壌市内でもそうですが車はあまり走っていません
- そして電気もついていないので暗いです
- 「おわっ、そこに人がいたのか!!」とびっくりするくらい暗いです
- もくもくと人が歩いています
- 途中休憩所があります、テーブルがあって物を売ってます
- 休憩所
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- ガイドさん曰く、高麗人参を買うのであれば平壌で買うよりは、今から行く開城(ケソン)で買った方が質もいいし、安いですよ〜ということでした
- 板門店
- ためになる他のHP
- 到着すると軍人さんが板門店の模型を使って説明をしてくれます
- 板門店の模型
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- 当然ながら説明は朝鮮語ですのでガイドさんが通訳してくれます
- でも軍人さん、説明早すぎ、ガイドさん追いついてないです
- ここからまたバスに乗ってDMZへ
- 南の方ではDMZに入る時は「何があっても文句言いません」と誓約書を書くそうですが、有事の際は我々朝鮮軍はみなさんのことを守りますと、軍人さんが言ってました
- 板門店では、アメリカ帝国主義国家と朝鮮が停戦調停を結んだところ等を見学します
- 停戦協定の際、アメリカ帝国主国家はこの場所にテントを張って協定を結ぼうとしましたが、我が朝鮮人民はたった1日(3日だったかな?)で、この建物を作り停戦協定に臨んだのです、と言ってました
- 板門店において、青い屋根の建物はアメリカの建物です
- で、その建物の真ん中にあるコンクリートのとこ、そこが国境線です
- そこからこちら側、すなわち朝鮮側と韓国側を見ると、アスファルトの舗装具合の違いが一目瞭然です
- ここで軍人さんとツアーの方々がいろいろ話してました
- まあ、なんと言うか、市民同士が拉致の話をしても、何か結論が出るということはないんだなあと思いました
- ただ、双方ともに、日本と朝鮮が自由に行き来できるようになればいいですね、というところは共通の認識でした
- 開城
- ためになるHP
- 開城の街並み
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- 飯
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- この街の風景は結構感動
- 朝鮮戦争のおり朝鮮はかなり爆撃を受けたそうですがここはその爆撃を免れたそうです
- 今のような国でなければ、ここは世界遺産になりうると思うんですが、あー、残念…
- ちなみに左に見える一際大きな建物は学校…朝鮮では宮殿と呼んでいます
- これは、子供は国の宝であるがゆえに、その学ぶ場所はちゃんとしたところでならなくてはならないという思想があるからだそうです
- 至極もっともだと思う
- 平壌に戻る途中で
- バスの中でなぜかカラオケ大会がはじまりました
- で、まあ、なぜか、私は理解に苦しむのですが、多くのみなさんが朝鮮語の歌が歌えるのです
- 聞く所によると、朝鮮は6回目だ、なんて言っている人がいましたが、まあ、どうなんだ、このツアー
- 平壌に戻って
- 学生の演劇…かなあ?を見学(多分万景台少年文化宮殿だと思うのですが…)
- テレビで小さい子供達が無表情で踊ってるやつ、あれです
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- 写真がぼけぼけですみません、別に隠し撮りしたわけではないです、どうどうと撮ってます
- これは…、すごいです
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- 写真がぼけぼけですみません、別に隠し撮りしたわけではないです、どうどうと撮ってます
- これ、最後の場面です。みんな立って拍手してました。あー、なんて思いました。
- ちなみにここは朝鮮のエリートを育てる学校です
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- ガイドさんは「私はこんなとこ入れません」と言ってました
- 飯
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- 冷麺、日本人はこれ食べるの下手です、言ってました。食べ方は…忘れました、金さんすまぬ
- 3日目
- 万景台
- ためになるHP
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- ↑金日成の生家
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- ↑この日は朝鮮労働党にとって特別な日であるため金日成の生家に献花をしてる方が多いです
- 軍人さんもいっぱい来てました
- 某ニュースでは日本人も献花と報道されてました、えーと、あー
- 地下鉄
- ためになるHP
- 朝鮮にも地下鉄が走ってます
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- 朝鮮の駅の名前は、この壁画にちなんだ名前がついてる、と言われたような…
- 駅の名前は地名ではないことは確かです、ロシアもそうだったような、あー
- ガイドさんも学生の頃は使って通学してましたと言ってました
- 通勤/通学のためにチケットが国から支給されるそうです
- 地下鉄の駅舎はロシアとほぼいっしょです、この時はロシアに行く前だったので朝鮮独特なのかなあ?と思っていたのですが、ロシアに行って「そうでもない」ことが分かりました
- 地下鉄の車両はドイツで使っていたものとどっかのサイトに書いてありました
- 地下鉄は観光ルートなので朝鮮に観光に行く機会があれば(ふつ−ないと思いますが)誰でも乗れます
- 地下鉄の駅を出るとなにやら市民がいっぱい
- 今日は朝鮮労働党にとって特別な日であるため、軍事パレードがあります
- そこで軍人さんを励ますというか応援なのかな?をするため、市民が集まっています
- これを軍民一体…んー、なんか違うな…、まあそんな感じで、軍と民は一体ですよ、ということらしいです
- ちなみに軍事パレードは見られませんでした
- でもNHKでは見られました、あー、そういやテレビでは専門家と呼ばれる人たちがいろいろ言ってますが、朝鮮に実際行ってみると、感覚と合わないことが多々ありまして
- しかし、観光客が行くところは「ショーウインドウ」なのである、と言われれば確かにそうなのですが
- 朝鮮の交通
- バス、トロリーバス、路面電車が走っています
- でもガイドさん曰く「トロリーバスはとろとろ遅いです」言ってました
- 花の式典
- 金日成花
- 金正日花
- マックスエアそれからこの時旅行を主催していたKACツアー(だったかな)も花を出展していました
- ここでもガイドさんがいろいろ説明してくれます
- 党創立記念塔
- ためになるHP
- 朝鮮労働党創立50周年を記念して建立されるこの記念塔は、大同江畔の紋繍通りに位置し、25万余平方メートルの敷地を占める。
- 記念塔は直径70m円形基壇、たくましい拳に握られたハンマーとかま、筆それにリング状の円筒形構造物からなっている。
- ハンマーとかま、筆の長さは党創立50周年を象徴してそれぞれ50mである。
- 円筒構造物は直径が50mでその壁銅板には党史を象徴した彫刻が浮き彫りされる。
- 以上、『平壌概観』より引用
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- ↑近くにある平壌のアパート、話によると結構広いみたい
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- ↑飯
- なんか、いろいろそんな感じ
- 金日成主席の巨大な銅像(万寿台)
- ためになるHP
- 本日は朝鮮労働党にとって特別な日ですので、いっぱい献花する人がいます
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- ↑近くの公園で遊ぶ学生さん
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- ↑主席の銅像は左手を腰にあててはるか前方を見渡し、右手をかざして人民の進路を指し示しています。
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- ↑こちらは抗日革命闘争塔です。多分…
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- また学生さんがたいまつを持って行進をすることをするので、その行進を待って待機してます
- 見てると、まー、結構楽しそうです、一大イベントなんだろうなあと、そんな感じです
- 平壌の「たいまつ行進」
- チュチェ思想塔
- ためになるHP
- チュチェ思想塔はチュチェ思想の創始者、故・金日成主席の革命業績を讃えるために、1982年に建設された、そうです。
- 自分が書こうと思っていることは検索すると出てくるし、写真も結構でてくるんですよねえ…
- 上にはエレベーターで昇ります。確か1000円だったかしら、ぐぐってみよう…、1000円くらいでよさそう
- のぼりますと平壌の景色が一望できます、平壌にきたらぜひぜひ登った方がよろしいかと思います
- 泛太平洋朝鮮民族経済開発促進協会のページのキャッシュから引用「塔身の正面と背面はそれぞれ18段、左右の両面はそれぞれ17段で、計70段積みとなっているのは主席の誕生70周年にさいして建立されたことを示しており、塔に張られた2万5,550個の石は、主席の誕生から70周年までの意義深い日数をかぞえたものである。」
- 平壌には金日成にちなんだ数で象徴的な建物を建設します、まあ…徹底しているなあと、そんな感じです
- そして金日成を呼ぶときには「偉大なる」が接頭語としてつきます
- 朝鮮の感想を一言でいうと「戦争中の日本は多分こんな感じだったんだろうなあ」です
- ゆえに今の日本は朝鮮を非常に嫌う、のかあ?とそんな気がします
- 凱旋門
- 朝鮮のガイドさんも言ってましたが「たいしたことない」です
- で、この写真は道路の真ん中に立って撮りました
- 車が本当に走っていません、ありがとうございました
- 門には金日成将軍の歌が書いてあります
- 何が書いてあるかは…いいですよね?言わなくてもとガイドさんが言っていたような
- アリラン祭
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- ↑旗を持っている方々はこれから舞台?に出る方々です
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- ↑会場内
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- ↑開演前
- アリラン祭は3回見ないとわからない
- それは、グラウンド、空中、正面の座席の3つを見ないといけないから
- やってる人10万人、見てる人5万人だったかな…
- 人数は記憶があいまいですが書きたいことは、やってる人よりも見てる人の方が圧倒的に人数が少ないことです
- これは、採算というか、もうそういう概念を吹き飛ばしていると思ってます
- しかしすごいです、韓国からもすごいいっぱい観客が来るそうです
- 演劇は確かちゃんと章立てがされていて国が出来るところから革命をして今にいたるところまでを表現しています
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- ↑最後。もー、何人いるんだかさっぱりわからない
- アリラン祭関連動画
- 4日目
- 雑感
- ツアーで一緒だったうちの一人、おばちゃんが四六時中ビデオを撮ってまして、なんなんだろうと思ってましたら、フリーの記者でした
- 万景台では、金日成主席が子どもの頃水を汲んだという井戸があります
- そこでみなさん水を飲んでましたが、それは「飲んでも大丈夫ですよー」とガイドさんが言っているからですが、飲むとそれなりにお腹を壊します、お勧めしません
- ご存知のとおり朝鮮の方々じゃバッチをしています、昔は金日成のバッチが大半でしたが、最近は金正日のバッチも増えてきたそうです
- そういやエルミタージュ美術館にもバッチをしている方がいました、ああ、朝鮮では裕福な人なんだろなーと当時思いました
- 朝鮮では写真を撮ってはいけないのでしょうか?
- いいえ、そんなことはありません、一緒に行ってたフリーの記者がしこたまビデオカメラで撮影していました。でも、歩いている方々を撮るのはやめましょう、日本でも外人に自分の姿をいきなり写真に撮られたらそりゃ怒る、コスプレしてる方の写真を撮りたいときも断ってから、人間としてのマナーを守りましょう
- 写真がぼやけているのは隠し撮りをしたからですか?
- いいえ、私の写真の腕が悪いだけです、写真はパチパチ撮ってOKです
- 朝鮮ではちゃんと食事が取れるのでしょうか?
- はい、少なくとも観光客は大丈夫です、農村ではどうなっているか分かりませんが…
- 朝鮮に行ったら帰ってこられないのでしょうか?
- いいえ、帰ってこられます
- 通貨は何が使えますか?
- 円が使えます。でも使えないところもあります。その場合はドルやユーロが使えます。ユーロの方がいいみたいです。